ひよこ広場の様子を紹介します。
言葉によるコミュニケーション
昨日、ウチの連盟が主催する保育士研修会が開催されました。
講師は、元 立教女学院短期大学の教授で、現在 子どものことば研究会代表、質の高い乳児保育を目指す実践研究会代表を務めていらっしゃいます今井和子先生です。

今井先生とウチの連盟とは約5年前から親交があり、今年もたびたび福井にお越しいただいて講演をしていただいています。

今井先生は、保育の世界ではとっても有名で神のようなお方です。
講演会や保育園の御指導をされに全国を飛び回っていらっしゃる本当にお忙しい先生。
そんな今井先生が、時間を割いて福井市のほうへ来てくださることは、私たち保育士にとってとっても貴重なことなんです☆

昨日は、「言葉によるコミュニケーションを豊かに」と題して、私たち大人が普段発する言葉について、またそれが子どもたちに及ぼす影響についてを、子どもの年齢の成長発達に合わせたお話をしていただきました。

いつもは、保育士がどのように子どもと関わっていくべきか…というような、保育士向けのお話が多いのですが、昨日のお話は子育て中のお母さん方が聞いてもきっとためになる内容ではないだろうか…と思いましたので、ここで内容を少し報告させていただこうと思います。


今井先生は、お話しの冒頭で「現代、子どもたちの言葉が荒れている」とおっしゃっていました。
イコール、心も荒れているということなのだとも。
会話が成り立たないことが多く、それはつまり相手の気持ちを考えていないということなんだそうです。
自分の話したいことだけを、相手が聞いていなくても話続ける子も多いそうです。
牴駭”とは…心と心が行き交うこと。
最近の大人の言葉は否定的なことが多いと、今井先生。
たとえば「なんでそんなことをするの??」「追いていくよ」「早くしなさい」など脅かす言葉が多いとのこと。
私、胸に手を当てるとチクチク痛みました(汗)
やはり、大人が発する言葉から、子どもの心が荒れている原因の一つだ
ということです。

「マザリーズ」(育児語)で子どもたちに語りかけてほしいとのことです。
マザリーズとは心地よい言葉のこと。
ママのお腹の中でもママが語りかける言葉をしっかりと聞いています。胎児のときに猜垢力”というのは養われます。
聞く力というのは、コミュニケーションを図るということ。
だって、聞けない子は相手とコミュニケーションできませんよね。
ママの心地よい言葉で、しっかりと聞く力を養ってあげましょう。

マザリーズの特徴として…
.ぅ鵐肇諭璽轡腑鵑大きいこと(抑揚をつける)
  例)まぁ〜!おむつが濡れて気持ち悪かったね〜 など抑揚をつけて言ってあげると良いそうです。
▲函璽鵑高いこと
  例)女性は特にカワイイものを見ると声って高くなりますよね。そういった意味です。
7り返すこと
  例)あら、転んじゃったね〜 イタタ・イタタだね などとその事について繰り返して言ってあげましょう。
い罎辰り・ハッキリ
  ゆっくりとした優しい口調で、ハッキリと伝えてあげることが大切です。
ゾ亟蕕埜譴蠅けること・目を見て話すこと
  大切なのは笑顔です。

マザリーズで話しかけないことで、言葉の発達の遅れにつながると今井先生はおっしゃっていました。
私も含めて 今の若いママさんたちは このマザリーズで語りかけることは少ないと思いました。
反省ですね(汗)

三項関係(十か月革命)の成立 のお話しもしてくださいました。
三項関係というのは、子どもが自分の周りの物に興味を持ちだしたとき、自分・母・物 という関係が出来上がります。物を介しての関係のことです。これを三項関係と言います。
子どもは周りの物に興味を持って見ていたら、一緒に見る。どんな気持ちでいるのか代弁してあげる。これを共同注視と言います。

この頃から指さし”が出てきます。これは言葉が間もなく出るという証拠です。
指さしというのは「伝えたい思い」なのです。
例)子どもが花を見ているとき。
  「○○ちゃん、このお花見ているんだね〜。赤いお花キレイだね〜」など…
3歳未満児というのは、まだ自分の気持ちを言葉にできません。だからこそ、大人が子どもが感じている気持ちを共感して言葉にしてあげることが大切なのですと今井先生。

こうした発達を経て、自我の芽生え”が始まっていきます。
自我の芽生えは、自分と人との違いを意識し始めるということ
「赤ちゃん扱いしないで!!」という子どもの主張なんだそうですよ。
例)「ご飯にしようね」の声掛けに「イヤイヤ!!」の答え。
  まず子どもの言い分を最後まで聞いてあげましょう。
「イヤ」の中に たくさんの気持ちが隠れているんですよ…と今井先生。
その隠れた気持ち(言葉)を聞いてあげることが大切なんだそうです。
  「もっと遊びたかったの?楽しかったもんね」
  「でも、ご飯が出来上がったし、ママは○○ちゃんに食べてほしいなぁ」
と、ママ自身の意見もしっかりと言うこと。ここで、子どもの気持ちとママの気持ちの違いに気付かせるそうです。
こういった意見のぶつかりも体験させることが大事
です。
「じゃぁ、コレ1回だけしたら片づけてご飯にしようか?」
という風に折り合いを付けることが最も大切です。
これが対話というものなんですよ、と今井先生。
こうしたやり取りで、対話の基礎を築いていくそうです。(考えさせるということ)

子どもがした行動には何かの意味があるそうです。
かみついたり、たたいたり、乱暴なことしたり…
それらには必ず意味があるから、爐覆爾みついたのか”爐覆射靄修聞堝阿鬚靴燭里”と、問う心を持ちましょうとのこと。
なぜと問う心は、子どもの魂に近づく心 なのだそうです。



そしてここからは3歳以上児のお話し。
3歳を過ぎると、たくさんの言葉が出てきます。
でも、3歳だとまだなかなか会話がつながらないこともあってとってもおもしろい時期だともおっしゃっていました。
例)昨日、ぼく 泥んこしたの
  今日も やったの おもしろかった〜
  だから 明日もやるんだ〜

この例は3歳の子どもが発するであろう言葉です。
2つの特徴があります。
〇間の流れがつかめていること
  昨日・今日・明日という流れができています。
¬斉という未来について、何をしたいか(〜をするつもり)を述べられる

ここで大切なのは、子どもの爐弔發”を聞いてあげることなんだそうです。
つもり とは何をしたいかという考えのこと。
その考えを意識化して言葉にできる力がこの時期から備わっていきます。
ただ、先取りして結果を先に行ってしまうのはダメです。
子どもの発話の意図を引き出すことが大事なんですって。大人は聞くに徹するのです。
だから、相槌もとっても大切なんだとか…

今の大人はピーマン言葉” ばかりだわ〜 と今井先生。
ん??ピーマン⁇と思ったのですが、このピーマン言葉とは狠羶箸里覆ざっぽの言葉”とのことです。
喧嘩をしている子どもたちに
「なんで喧嘩ばっかりするの!?」という言葉ではなく、
「なんで喧嘩になったのか、その理由を教えてほしいな」という言葉に変えてみてはどうか。

ただ「よく見なさい」「よく考えなさい」という言葉を言っても子どもたちは何を考えたらよいのかわかりませんよね。
どこが違うのか、何を考えるのかを子ども自身に考えさせるような言葉を大人が発する必要があるのです。


そして、褒めすぎず認めましょうとのこと。
「すごい、カッコイイ、やったー」などのパターン化した褒め方ではダメです。
これまで子ども自身が頑張ってきたこと、子ども自身の育ち(成長)認めてあげることこそが大切なのだそうです。
追い詰める言葉ではなく、夢や希望が持てるような言葉をかけてあげてくださいね…とのことでした。



今回、今井先生のお話しを聞けて本当によかったと思いました。
実際、ひよこ広場に来られるママさんからは、言葉に関することや言葉の遅れについてなどの問い合わせが多く聞かれます。
子どもの成長には個人差というものがあり、それを縮めることはできず、子どもの成長発達を待つことも大切なことだとも思います。
しかし、私たち親や周りの大人たちが、愛情をもって子どもの言葉の発達の芽を引き出してあげることも大事なことなんだということに改めて気づくことができました。
0・1・2歳は子どもの気持ちを共有してマザリーズで語りかけ代弁してあげること。
3歳以上は、子どもの気持ちを代弁ではなく、最後まで聞いてあげること。
年齢に相応しい働きかけで、子どもの成長の芽を伸ばしてあげることができたら…と思いました。
そして、楽しく子育てできたらなぁと思っています。
11:22 研修 -
1/1PAGES
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
NewEntry
Profile
Category
Archives
Search
Link

Mobile
qrcode